#日本語話す即戦力10ヶ月で育成inミャンマー【その①】
こんにちは。サワンカローク校木本です。
近所の韓国語教室はすごく立派な自社ビルです。
一時期、タイから韓国への就業ブームですごく儲かっていたそうです。
今は生徒さんはほとんどいません。
韓国のタイ人労働者の受け入れが厳しくなったというよりは、もともと門戸は広くなくて、実際の韓国での就業は難しいことがタイ人に知れ渡ったのが原因のようです。
4月からの日本の外国人労働者受け入れ拡大で、世界各国にある日本語教室は需要増のチャンスのはずです。
が、「日本で働きたいタイ人」は、あまりいないかもしれません。
少なくとも、このミャンマーの日本語学校みたいには、生徒が集まらないでしょう。
「使える日本語」を教えるというので、興味津々でこの動画を観ました。
なるほど、生徒の能力評価を自前でやっているので、「使える日本語」を教えられるのですね。
N1やN2の合格を目標にすると、「日本語クイズが得意なコミュ障気味の外国人」しか育ちません。
明日から「日本からの輸入業を営むタイ人経営者」に日本語を教えるのですが、レッスン内容を再考したいと思います。
昨日、妻から「別れ際のあいさつに『さよなら』はOKか?」と聞かれて、「外国人ならいいんじゃないの?」と答えましたが、この動画を観て、考えが変わりました。
#日本語話す即戦力10ヶ月で育成inミャンマー【その②】
「タイ人女性社員4~5人を『美女軍団』と呼んで、取引先との会食に接待要員として同席させています。横に侍らせてお酌をさせるのはもちろん、AKB48など日本の歌と踊りを覚えさせて披露させたりとやりたい放題です」
上記は在タイ日系企業によるバンコクでのセクハラ・パワハラ事例(👉https://hbol.jp/188217)ですが、この動画の最初にミャンマー人による「日本の歌と踊り」をフィーチャーしているのも、メンタリティとしては同レベルでしょう。
“わがままで”“プライドの高い”都市部のタイ人女性は怒って辞めてしまっても、地方出身のミャンマー人女性なら我慢してくれるかもしれません。
動画ではミャンマー人材の「即戦力」を前面にアピールしていますが、実際の売りは「離職率の低さ」でしょう。
「日本式飲みニケーション」等の日本文化の教育や、日本での就業経験のあるミャンマー人教師によるエクスペクションコントロール。
日本での就業に対する過度の期待をなくし、ガッカリさせないようにして、「離職率を下げる」のが目的です。
動画の最後の方に出てくる日本人雇用者たちは、「はやくミャンマー人たちをこき使いたいです!」というオーラがむんむん。
欲しいのは、①均質で②従順で③安価な労働力。
日本には、『昭和の高度成長の夢』を、外国人労働者を使ってもう一度再現したい人がたくさんいるようです。
いわゆる「平成ジャンプ」です。